伝統的文化の継承と創造に意を尽くします。 |
私たちは、わが国が世界に誇る木造社寺建築の文化を創造的に継承し、未来に伝えています。
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伝統的な木造の社寺建築は、決められた約束に従って、型どおり作られるもののように思われています。
しかし、いつの時代の作品にせよ、それぞれの時代と作者の感性と創意が反映されており、一つとして同じものはありません。
私たちは、皆様の今日的な要望に意を尽くしながら、今の時代の感性と創意を、私たちの仕事に反映させています。 |
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伝統的文化の保存と継承に積極的に取り組んでいます。 |
伝統的な社寺建造物は、行政によって指定され保護されている文化財建造物と、いまだ評価の対象になっていない文化財未満のものに大別されています。
後者は、主として江戸時代中期以降に建立されたものですが、これらの建物が、いま危機に瀕しています。
台風や地震といった災害による被害はもちろんですが、その多くは経年による変形や腐朽が進行しております。
しかし、有効な対応策が見つからないまま、破脚されてしまう例が後を絶ちません。
このような建物の修理・維持は、多様な問題を抱えており、今日の建築基準に従えば、従来の形式を維持することは困難になります。
このような建物を、将来の文化財候補として、皆さんに大切にしていただくために、積極的に取り組み、建立時の技術と感性を尊重して、新時代の要求にも耐えれる修理・補修に取り組んでいます。 |
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伝統的建造物が抱える、様々な問題に対し 総合的かつ長期的な視点からの提案をしています。 |
個々の建物の計画や修理は、一般には、個々のものとして終わってしまいます。 |
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しかし、私どもの経験から、個々の建物が単独で存在することはまれで、全体の中の個として存在しています。
したがって、個々の建物を計画する場合にも、総合的かつ長期的な検討と判断が必要です。
私たちは、与えられた個々の問題を、個別的に消化するのではなく、総合的かつ長期的な視点から検討・判断し、よりよい将来計画につながるような提案をしています。 |
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